2007/10/14
絵が描けない(ネタが思いつかない)時のお茶濁し企画第四弾!
ロニーサバス来日間近ってことで、それに関連して今回は『DIO』のアルバム。
◆DIO『THE LAST IN LINE』

BLACK SABBATHを脱退したロニー・ジェイムズ・ディオが結成したバンド『DIO』のセカンドアルバム。1984年発表。
オープニングナンバーの「
WE ROCK」は、
ビートルズ、ストーンズの時代からハードロックを歌い続けてきた漢(おとこ)のロック賛歌。
好き嫌いは別にして、全てのロック好きが一度は聴くべき曲でしょう。
But we'll sail on, sing a song, carry on...We Rock!!続く「THE LAST IN LINE」も、ロニーの静かなる美声と雄々しき熱唱が楽しめるドラマティックな超名曲。
その他、ヴィニー・アピスの攻撃的なドラムが炸裂するスピード感抜群の「I SPEED AT NIGHT」
「THE LAST IN LINE」に負けず劣らずドラマティックな「ONE NIGHT IN THE CITY」
中近東的なメロディのポップメタル「MYSTERY」
ヒロイックなメロディが一際光る疾走曲「EVIL EYES」
ロニー十八番の壮大な重厚ミドルナンバー「EGYPT(THE CHAINS ARE ON)」と名曲佳曲がたっぷり。
惜しむらくは3曲目がヘヴィではあれどもイマイチ地味な「BREATHLESS」であること。
1、2曲目の勢いがここで途切れてしまうのが本当に惜しい。
「I SPEED AT NIGHT」を3曲目に持ってきた方が良かったのでは、と個人的に思います。
このアルバムがマイフェイバリットたる理由の一つとして、ヴィニー・アピスのドラムが挙げられます。
疾風の如く駆け抜けるタム回し、怒濤の勢いで叩き込むスネア連打…
プレイ自体も強力ですが、何よりも印象的なのはその硬質な音です。
この時代のHR/HMのドラムって「ドッコンドッコン」とか「ドッシャンドッシャン」とか
そういった「大味な音」っていう印象が個人的に強いんですけど、
ヴィニーの音は「ダッカッダッカッ」とかなり硬い音なんで初めて聴いたときは新鮮なインパクトがありました。
その硬質な音でシンプルな連打を「ガガガガガガガッ!!」と叩き込んでくるから、凄く耳に残るんですよね。
最初は「ちょっと軽いかな?」なんて思ったりしたんですが、今ではお気に入りの音です。
DIOの代表作としてはファーストアルバムの「HOLY DIVER」が有名ですが、
個人的にはよりメロディアスでバラエティ豊かな楽曲が揃ったこのアルバムがお気に入りです。
「DIOを聴こうと思ってるんだけど、どのアルバムから聴けばいい?」と聴かれれば、自分はこのアルバムを挙げます。